ウクライナ問題についてスイスでブリンケン国務長官とラブロフ外相が会談
2022-01-23 カテゴリー:ヨーロッパPhoto by U.S. Embassy Nigeria (licensed under CC0 1.0)
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ウクライナを脅迫したことは一度も無いと言うロシア
アメリカのブリンケン国務長官とロシアのラブロフ外相が21日、ウクライナ情勢をめぐって会談しました。NATOの不拡大など、ロシア側の要求に米国が来週回答することや、協議を続けることで一致しました。
米国は即答を避け、協議を続けることでウクライナ危機が回避される方向に向かっているようです。しかしアメリカ側がロシアの要求を呑むとは考えづらい。ウクライナのNATO加盟をさせないようにという要求だ。
そもそもウクライナの意志による加盟であるため、加盟要件を満たしていたらアメリカが拒否する理由が見つからない。
ロシアはNATOの東方拡大に反対している
ロシアの立場に立つと、ウクライナがNATOに加盟すればロシアを包囲し圧力をかけることになる。
「ロシアのウクライナ進攻は始まるのか。国境付近に軍隊を集結するロシアの考えとは」で掲載したが、ウクライナとベラルーシが緩衝地帯となっているのみだ。
ワルシャワ条約機構は東欧諸国の民主化によって崩壊し、旧東欧はほぼ西欧圏に入った。ロシアもNATOに入ればどうだろうか? と思いますが、アメリカの傘下に入ることはそんなに簡単ではないのでしょう。
いずれにせよロシアが、NATOに対してロシアを圧迫しないことを求めてくる意味に変わりはなく、今後の協議に注目です。
POINT
冷戦の崩壊以降NATOの存在意義は何かという疑問はあるものの、世界の自由主義秩序を守ることを自認している。ロシアにとっては対ロシア包囲網に他ならないでしょう。
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