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フィンランドはソ連に10%領土を取られた - 北方領土をロシア周辺地域問題として見た場合、返還されるかどうか疑問

2022-05-09  カテゴリー:ロシア

フィンランドはソ連に10%領土を取られた - 北方領土をロシア周辺地域問題として見た場合、返還されるかどうか疑問

Photo by DEMIS World Map Server (licensed under CC0 1.0)

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ロシアの西側を見た場合

フィンランドとソ連の戦争は1939年11月30日に勃発した。ソ連は自らの国境警備隊がフィンランド軍から発砲を受けたとして、フィンランドに侵攻した。明らかな侵略行為に対して国際社会から非難を浴びたソ連は、1939年12月14日に国際連盟から追放されたが、ソ連の行動に何の影響も与えなかった。

国土の10%を奪われたフインランド

フィンランドはヴィープリを含む国土の10%、カレリア地峡の割譲を余儀なくされた。工業生産の20%が集中する地域をソ連に譲り渡すという条件の講和条約を結び一旦は戦闘が終息した。

モルドバ・ジョージアの親ロシア勢力

現在侵攻が行われているウクライナと国境を接するモルドバには沿ドニエストル共和国というものがある。これはモルドバ内の親ロシア勢力が独立を宣言した地域だ。もちろん背後にはロシアの支援がある。同じくジョージアには親ロシア派勢力の南オセチア共和国がある。今回のウクライナ侵攻に於いて南オセチア共和国はロシアへの編入手続きを進めることを明らかにした。

朝鮮戦争とベトナム戦争、国共内戦

朝鮮戦争では現在の北朝鮮、ベトナム戦争では北軍を旧ソ連が支援して行われた戦争であり、それは社会主義国建設の為に行われたものだ。つまり親ロ政権をアジアの中に樹立することが目的だ。これがコミンテルンの常套手段となる。中国では国共内戦を経て中国共産党が勝利し現在の中国がある。

内戦を作り演出し、進攻する

ロシアは世界一国土が大きい国である為、地球儀をもっと引いて見て見ないと見えなくなってしまうものがある。旧ソ連、ロシアの手法とは背後から独立勢力、親ロ勢力を擁立して内戦を引き起こすものだ。

ウクライナ問題と北方領土問題

2014年のクリミア危機はクリミア半島に住む親ロシア勢力がロシアに編入されたという構図でロシア軍が一方的にクリミア半島に侵攻し、強硬的に住民投票を行ったものだ。そして現在のドンパス地方のドネツク、ルガンスク共和国の独立承認を経て、ロシアはそこを拠点にウクライナ東南部一帯もしくはドニエプル川以東をロシア領にする勢いで侵攻を続けている。

ロシアという国をこのような距離感で見て見ると、周辺地域は様々な方法で編入されたり独立したりという形でロシア勢力となり、それをロシアが背後から後押しをする。日本では北方領土問題がある。

日本の領土問題は外交カードになるのか

これらのロシアの領土拡張の手法を見た場合日本はポツダム宣言後にロシアが侵攻したから国際法違反だという論拠しか無いのだが、ロシアからするとそんなことはいつもやっていることであり、特別に日本に対してロシアが北方領土を返還するとはどうしても思えないのだ。これまで国際法違反の中で取得してきたロシア領土をロシアが返すだろうか。在りえないだろう。領土問題を巡ってロシアと妥協点を見つけるという試み自体が違っていると言える。




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