部分動員令が戒厳令に変った時それがロシアの戦争状態 - プーチン氏は核兵器使用を示唆
2022-09-27 カテゴリー:ロシアPhoto by The Presidential Press and Information Office (licensed under CC BY 4.0)
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ロシアは核兵器使用を想定している
今回のウクライナ東部での住民投票や部分動員令について、核兵器を使用する前提条件を整えているように見える。これは核兵器を使おうとしているという意味ではなくあくまでも前提条件の話だ。プーチン大統領は「ロシアの領土的一体性が脅かされれば、あらゆる手段を使ってロシアと国民を守る。これは、はったりではない」と強調した。
ロシアはまだ戦争状態ではない
これまでロシアは平和維持活動という名目でウクライナへの軍事侵攻を行って来た。戦争では無いということだ。ウクライナはロシアからの侵略だとし総動員令が敷かれ、国防のための戦争に突入した。今回ウクライナ東部の住民投票の結果、これらの地域がロシア領土と宣言されれば、この地域への攻撃はロシア国内への攻撃となる。つまりロシアにとっての戦争状態にフェーズが引きあがるということだ。
戦争状態になれば戒厳令が発令
その際には部分動員ではなく、戒厳令が敷かれロシア憲法を超えた統帥権を大統領が掌握することになる。核兵器の使用は戦争状態にあり、ロシア本国への軍事攻撃を前提とする為、つまり前提条件が整うということだ。次はロシアが戦争状態を宣言するかどうかがポイントになりそうだ。
各国は核兵器使用をけん制
アメリカ サリバン大統領補佐官は25日、「ロシアが核兵器を使用した場合壊滅的な結果をもたらす」と発言し、ウクライナのポドリャク大統領顧問は、「ロシアが核抑止ドクトリンに基づき、戦術的ないし戦略的な核使用を利用しようとした場合、即時にロシア国内の核兵器施設を共同で核攻撃するということを国際社会が明確に宣言するべきです。これはウクライナではなくグローバルな社会の判断です。」と発言した。市場はすでにロシアが戒厳令を出す可能性への懸念からロシア株が暴落した。