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マッカーサーラインと竹島 - 暫定的漁業境界線であり国境ではないことを韓国は知らない

2021-06-14  カテゴリー:竹島問題

マッカーサーラインと竹島 - 暫定的漁業境界線であり国境ではないことを韓国は知らない

Photo by SCAP (licensed under CC0 1.0)

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マッカーサーラインの意味を知らない韓国日報の記者

日本が終戦後の漁船操業許可区域を示した海図で、竹島が韓国側に入っていることを、日本が竹島を韓国領土だと認めていた証拠だという韓国日報の記事(下部に掲載)があった。

日本側が示した地図とは「日本の漁業及び捕鯨業に許可される区域に関する覚書」によって決められた日本漁船の活動可能領域のことだが、いわゆるマッカーサーライン示しただけである。

国境線の前に漁業境界線を設定した

終戦後韓国は日本統治下から離れ、日韓の国境線についてはGHQが様々な調査を行っている。このラインは正式な領海が決定する前に暫定的に引かれた漁業境界線に過ぎない

日本統治時代は朝鮮半島は日本であった為、朝鮮半島側の漁民は日本本土まで魚を獲りに来ても良かったし、日本本土側の漁民も朝鮮半島付近で漁をしても問題はない。別の国となったらそうはいかないだろう。

ラスク書簡によって退けられた竹島領有権主張

韓国側のサンフランシスコ講和会議への度重なる参加希望や条約修正案を検討するにあたり、韓国政府の竹島領有の主張はラスク書簡によって明確に否定された。平和条約の中にも日本が放棄する地域として竹島もしくは独島は記されることはなかった。

条約発効直前に設定された李承晩ライン

そして、これを不服とした韓国が、サンフランシスコ平和条約の発効により正式な国境線が確定し、マッカーサーラインが消滅する直前に一方的に策定したのが、李承晩ラインである。サンフランシスコ講和会議が1951年9月8日、平和条約の発行が翌年の1952年4月28日、李承晩ラインの設定が1952年1月18日である。

これは漁船操業許可区域に過ぎなかったマッカーサーラインを自国の領域だと言い張ったものであり、サンフランシスコ平和条約を無視したものでもある。



MEMO

アメリカ国務次官補のディーン・ラスクにより講和会議参加と竹島を含むその他領有権の主張は退けられています。



全く意味をなさない韓国側の理屈

日本は単に、そして正確に漁船操業許可区域を説明しているのだが、同記事内で韓国の独島研究フォーラムのチョン代表は、それなら何故日本領域という言葉を使わなかったのだと、無茶苦茶な反論をしている。日本領域と漁船操業許可区域はイコールではなく、最終的にはサンフランシスコ講和会議で日本領土、領海が確定する。それが日本領域である。

日本領域を示した地図では無いから日本領域と表現していないだけの話であり、暫定的な漁船操業区域の中では竹島が韓国側に設定されていただけの話なのだ。


SCAPIN-1033

5.The present authorization is not an expression of allied policy relative to ultimate determination of national jurisdiction, international boundaries or fishing rights in the area concerned or in any otherarea.
5.この許可は、当該区域又はその他の如何なる区域に関しても国家統治権、国境線又は漁業権についての最終決定に関する連合国の政策の表明ではない。

逆に言えばこれらの歴史的前提や、国際合意を踏まえないものが李承晩ラインの考え方であり現在の韓国側の主張であるとも言える。暫定的な漁船活動領域と、領土領域を混同し、全く別の概念であること自体を現在になっても理解できていないのだ。



POINT

韓国側の主張は当時のマッカーサーラインを国境線だと混同し、李承晩ラインを設定した状態と考え方が全く変わっていません。






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