2022年フィリピン大統領選挙は南シナ海のバランスを変えるのか。それは台湾総統選挙にも影響する
2021-12-02 カテゴリー:アジアPhoto by KING RODRIGUEZ / PPD (licensed under CC0 1.0)
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ドゥテルテ大統領と親密な2人が出馬
2022年5月フィリピン大統領選挙は注目だ。大統領候補にはフェルナンド・マルコス元大統領の息子のボンボン・マルコス上院議員が立候補し、現ドウテルテ大統領の娘のロドリコ・ドゥテルテは副大統領に立候補を表明した。どちらもドゥテルテ大統領と親しい間柄であり、当選前にコンビを結成したと言われている。
MEMO
ドゥテルテ大統領は娘が大統領選挙に出馬し、自分は副大統領に出馬する意向を示していましたが、批判を受けて断念しました。
アメリカと距離を取り中国に侵略される
ドゥテルテ大統領は反米的な政策を取り米軍の地位協定を破棄すると言ったり保留にしたりと、米軍を排除する政策を取った。
中国に接近したものの南シナ海では100隻以上の中国船が何日も待機し威嚇を繰り返し、この海域をよこせと言って来た。なにもできないドゥテルテを国民が弱腰と批判した後の選挙となる。
南シナ海には日本と共通の台湾
元大統領のフェルナンド・マルコスは親米路線であり戒厳令を敷いた人物として有名だ。
息子のマルコスがどのような方針なのかが今一つ日本では報道されていない。フィリピンが2022年の大統領選挙以降政策を転換しクアッドを始めとする自由主義諸国との連携を表明した場合、2024年台湾総統選挙にも影響する。南シナ海は台湾、フィリピン、ベトナムが囲む海だからだ。中国はフィリピンにも選挙干渉を始めている。
POINT
現在台湾がキーとなる国であることは日本から見れば日本の領海を守ることと同時に、南側では南シナ海にとっての重要な国となっているのです。