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スリランカで反政府デモが活発化 - 中国への借金に苦しむ経済 一帯一路は地球規模で崩壊か

2022-04-05  カテゴリー:アジア

スリランカで反政府デモが活発化 - 中国への借金に苦しむ経済 一帯一路は地球規模で崩壊か

Photo by Deneth17 (licensed under CC BY-SA 3.0)

スリランカで反政府デモが活発化 - 中国への借金に苦しむ経済 一帯一路は地球規模で崩壊か

Photo by Windmemories (licensed under CC BY-SA 4.0)

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スリランカで反政府デモが暴徒化

スリランカで政府に対する抗議デモが続き、一部が暴徒化しているという。

コロナの影響で観光業が振るわず、ドル不足の中経済危機に瀕している状態で、民衆のストレスがピークに達したと言われている。

ゴタバヤ・ラジャパクサ大統領は4月1日に非常事態宣言を発令し夜間禁止令を出したが、それを破り民衆は夜間に外出しデモを行った。

債務の罠にはまったスリランカ

スリランカ経済低迷の原因の根底には中国に対する多額の債務がある。スリランカは中国の一帯一路政策の「債務の罠」にはまり、ハンバントタ港は99年間に及ぶ中国の租借地となった。

一帯一路政策はAIIBという投資銀行を通じて新興国へ返済不能な資金を提供し、返済不能となれば、その国の貿易の要所を抑えに行くという流れだ。

一帯一路が実現すればそれらの国々は豊かになるのだから簡単に借金を返済できる。だから今のうちに金を借りて環境整備を行えば一帯一路の中で重要な役割を果たすことが出来るという理屈だが、米中関係の悪化により一帯一路は暗礁に乗り上げた。つまり借金だけが横たわっているのだ。

欧州まで到達する海路

中国からインド洋に抜けるという目的において、中印関係の悪化は一帯一路を大きく後退させた。

ミャンマーの軍事政権誕生は中国の支援がささやかれており、ミャンマーを通じて中国はベンガル湾に入ることができるようになる。そしてインド東南のスリランカはインド洋、アラビア海を航海する為に必要な中継地点となる。

今回のスリランカの暴動が発展し反中政権が誕生したならば中国にとっては気が気ではないだろう。中国の南の海洋ルートが寸断されかねない。

ウクライナは陸路の要所

現在戦争中であるウクライナのキーウは一帯一路の北の要所となっている。2020年6月に武漢ーキーウを繋ぐ貨物線の「中欧班列」が運航を行っている。

キーウを欧州と中国を繋ぐ要所として、ウクライナと中国の関係は緊密なものとなった。

ウクライナは中国に対して、旧ソ連製の空母、戦闘機、ミサイルを提供し、中国は経済支援をウクライナに行う。中国は欲しいものは全てウクライナから手に入ったと言っている。

そして脱ロシア経済を目指すウクライナの、主要貿易相手国は中国が1位となる。皮肉にも日本や台湾及びアジア各国を脅かそうとしてる兵器はウクライナから供給されたものとなる。

一帯一路政策の崩壊

今回のウクライナ問題に対して中国の対応が曖昧なのは一帯一路政策も大きい。キーウで問題を起こして欲しくはなかったというのが中国の本音だろう。

ウクライナ危機により北の陸路は壊滅状態となる。そして東欧諸国は同じく中国経済に依存している国が多いが、ロシアの脅威に対して明日は我が身と考える中で、中国のウクライナ問題への曖昧な態度に批判が集中してる。

仮にロシアがキーウを手に入れたなら一帯一路はロシアと手を組まなければならなくなる。中国としてはコントロールが難しいロシアよりウクライナの方が良いと考えているだろう。

地球規模で見た場合様々な理由から一帯一路は崩壊に向かっている。




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