インド独立と藤原岩市 インド兵を感動させた演説そしてインド独立
2021-10-20 カテゴリー:大東亜戦争Photo by Unknown author (licensed under CC0 1.0)
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インド独立の母 藤原岩市
藤原は次のように宣言した。「日本軍はインド兵諸君が祖国解放のために忠誠を誓い、インド国民軍への参加を希望するならば捕虜の扱いを止め、諸君の闘争の自由を認め、全面的支援を与える」
1942年2月、日本軍によるシンガポール陥落の翌々日、ファラパークに集められた英印軍のインド兵捕虜約5万人は、藤原岩市少佐のスピーチに歓喜した。これに応じた1万数千人のインド人は後のインド独立運動の中核となった。
インド人を差別しなかった藤原
イギリスと違い人種差別をしない藤原少佐らはインドの人々から慕われた。インド兵と食事を共にし、インド人にインド兵を統率させたりした。藤原少佐が車で移動中、投降したばかりのインド兵捕虜にもたれかかって眠り始め、あまりの警戒心のなさに、インド人は驚いたという。
インド解放に向かって
インドは東インド会社の統治から数えて約190年間、イギリスに植民地支配されていた。重い税金に加え、商品作物を強制的に作らされたため、食糧が不足して、度重なる大飢饉で約3千万人が亡くなるなどした。
人種差別が常態化していた中、日本はアジア解放を目指し、独立を求めるインドの活動家を支援した。
インド独立と日本
その任務として、41年9月、藤原少佐が選ばれた。タイに赴いた藤原少佐は、細い人脈をたどりながらインド独立派のプリタムシン氏らと地道に接触を重ね、英印軍の中からインド兵数百人の引き抜きに成功。41年末、藤原少佐の呼びかけで、インド将兵のモハンシン大尉を代表とするインド国民軍が立ち上がる。
そして1947年8月15日にインドは英国支配から独立した。