生食を好む日本の食文化 - 世界でもユニークな食文化は醤油により支えられている
2022-11-25 カテゴリー:日本文化クリック応援よろしくお願いします。
生魚を食べる日本の食文化
日本人は魚を生で食べる文化がユニークだと言われ、寿司を代表とする食文化が世界に紹介されている。よくよく考えてみると、日本人でも刺身をそのまま食べる人はいない。醤油を使わなければ刺身はただ生臭くパサパサしていて食べることができないし、逆に醤油以外を刺身に使うことが無い。アメリカなどの寿司などはマヨネーズを使ったりチリソースを使ったり、素材の味を完全に消してしまうと日本人は考えるだろう。
独特な日本の醤油
そう考えると醤油はアジア各国に存在するが、日本の醤油はまた独特の日本の醤油だ。和食の基本として「さしすせそ」というものがあるが、砂糖、塩、酢、醤油、味噌を意味する。これらは様々な和食の基礎の味として使用される。海外から日本に戻った時空港で、醤油の匂いに気づいた人も多いだろう。
醤油と生の料理との関係
醤油は和食にとって必須の調味料だ。日本は生卵を食べる国としても珍しいようだ。そこで気付くのは、日本人でも生卵をそのまま食べる人は居ない。ごはんに乗せて醤油をかけて初めて食べることが出来る。
日本では生の野菜を食べる文化がある。西洋でもサラダなど新鮮な生の野菜を食べる。一方で中国では生野菜を食べる文化が無い。中国から見ると生の野菜を食べるなんて。と思っているかもしれない。
醤油が日本の食文化を作る
いずれにせよ、生魚、生卵を食べる文化は日本の醤油によって初めて成り立っているということは言えるだろう。醤油はあらゆる日本料理の素材の味を殺さず、引き立たせるように使用される。日本を訪れる外国人は日本の醤油によって引き出される魚本来の味を味わっているともいえる。
日本人が生の食材を好むというのは、実は見えない部分で醤油という調味料が深く関わっている。逆に言えば、生の食材を食べる際には必ずといって良いほど日本の醤油が使われる。逆に言えば、それ以外の世界の調味料のどれを使っても生魚や生卵を美味しく食べることはできないとすら感じるのだ。