日本の生卵は何故安全なのか?世界で唯一?生卵を食べる日本。 | 「卵かけご飯」がソウルフードの日本
2023-09-30 カテゴリー:日本文化Photo by 円周率3パーセント (licensed under CC BY-SA 4.0)
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生卵を食べる国日本
生卵を食べる国は世界広しと言えど日本だけのようだ。日本は水道水が飲める国として知られているが、それと似てる話かと思えば違うだろう。水道水は日本は軟水であり水道水への衛生管理が徹底しているから飲めるのであって、卵は鶏から生まれるだけで世界各国違うはずがないだからだ。
何故日本だけ生卵を食べる
食文化と説明しても卵は世界各国どこでも食べるだろうから何故日本は卵を生で食べるようになったのか。日本人特有の味覚の問題かと思えば、外国人はすき焼きが美味しいと言うし、シンプルな卵掛けご飯も美味しいという。日本人だけが生卵の味に気づいたということだろうか。
危険なサルモネラ菌
聞けば生卵は危険だと外国人は言う。そうすると、何故日本の玉子は安全なのかと疑問を持って調べてみたら、親鶏の糞尿にサルモネラ菌が含まれ卵の殻から浸透するようだ。もしくは親鶏がサルモネラ菌に感染していれば体内でサルモネラ菌に感染した卵が生まれるという。現在の日本の養鶏所ではこのサルモネラ菌の対策が徹底されており、その為生卵としても食べられるということだ。
江戸時代から記述が在る生卵
そうすると、日本はいつから生卵を食べていたのだろうか。調べてみると、江戸時代以前には仏教の影響から動物由来の食事は避けられており、江戸時代には生卵についての記述があるようだ。その後卵掛けご飯というものが明治時代に記述があり、森鴎外も好んで食べたとされている。
サルモネラ菌発見は19世紀後半
サルモネラ菌について調べてみたら、1885年にアメリカでサルモネラ属の基準株であるブタコレラ菌 発見した細菌学者、ダニエル・サルモンにちなんで名付けられた。となっていた。江戸時代にサルモネラ菌という認識は無いはずだ。
親鳥と卵の管理を知っていた日本
まとめてみたら、日本人はサルモネラ菌という生物学的な知識は無かったが、親鶏が不衛生な環境に居れば子供である卵に、人間が食べれば致命的な問題が起こることを知っており、逆に鶏の衛生管理、清掃を徹底すればその問題が起こらないということを知っていたことになる。