中国をフランケンシュタインと呼んだニクソン元大統領 - 誕生した制御不能のモンスター
2021-10-06 カテゴリー:中国Photo by White House Photo Office Collection (licensed under CC0 1.0)
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アメリカが明けたパンドラの箱
中国の成長はアメリカが作った。パンドラの箱を開けたのはアメリカだ。ニクソン大統領の電撃訪中や国交正常化以降アメリカの目的は当時ソ連と対立していた中国を育て、ソ連と対抗可能な勢力として西側勢力に組み入れることだった。
その前提となった考え方は、「中国がアメリカを超えることは無い」「中国は民主的な道を歩む」という楽観的なものだった。中国がソ連と対峙すればアメリカのアジア防衛にとっての相対的リスクやコストは低下する。
MEMO
アメリカの中国への接近は楽観的なものでした。その結果中国は巨大化して行き制御不能な怪物になりました。
アメリカの支援と改革開放
その関係性の中で鄧小平の改革開放路線が始まった。アメリカは中国人の技術留学や中国への技術者派遣などを積極的に行い、最先端の技術を中国に教えて行った。
中国市場が開放されるにつれアメリカは中国でビジネスを展開し、アメリカ経済も豊かになる。開かれたパンドラの箱に日本も西洋諸国も一斉に追随し、さらに箱は開かれた。
中国をフランケンシュタインと呼んだニクソン
結果として超楽観的な前提は50年足らずで崩れ去った。中国に騙された訳ではない。中国は中国に過ぎない。
ニクソン元大統領は後年、「我々はフランケンシュタインを作ってしまったのかもしれない」と発言している。ポンペオ前国務長官はこの言葉を演説で引用し、中国をフランケンシュタインと呼んだ。作った者にも制御できないモンスターが誕生したという意味だ。
POINT
開かれたパンドラの箱をどのように閉じたら良いのでしょうか。先進国は協力し合い真剣に考える必要があります。