エチオピアのデフォルトが中国に与える影響 | アフリカ投資の終焉となるか | 一帯一路から派生する債務の罠
2024-01-13 カテゴリー:中国Photo by US Government (licensed under CC0 1.0)
クリック応援よろしくお願いします。
エチオピアのデフォルト
アフリカのエチオピアが12月満期の債務に対して、期限までの利払いが不能となり2日デフォルトしたことで、中国の一帯一路はさらに破綻の道を行くことになる。画像の地図内で円で囲った国が中国が主に投資をしている国となる。今回デフォルトしたエチオピアが赤い丸だ。一帯一路は南は航路欧州のイタリアへ向かう路となるが、イタリアは一帯一路からの離脱を表明した。西の拠点の離脱である。北路の拠点はどこだろうか。それは現在戦時中にあるウクライナの首都キーウとなっている。
一帯一路の債務の罠
中国に対し過剰債務を抱えている国が黄色の国々だ。スーダン、ソマリアが含まれる。これらはエチオピアを含めスエズ運河に続くスエズ海沿いの国々であり、中国は地中海に抜ける航路を手中に収めようとしていた。理屈は簡単で一帯一路が始まったら大儲けできるから金を借りて準備をしたらどうかという提案だ。
南アフリカへ続く路
アフリカ経済でGDPが最も多いのは南アフリカとなり、そこへ向かう陸路の国々も抑えに行っているのが分かる。丸で囲んだ国以外については、中国のアフリカ投資のその他として36.9%もあるので、ほぼすべての国に金をバラ撒いている。目的は国連の票の買収だ。アフリカ諸国の票は国連の約28.5%に及ぶ。これが中国が、欧米は少数派意見と切り捨てる後ろ盾となっている。
台湾海峡とも関係
これは実は台湾海峡問題とも関係がある。中国の「一つの中国の原則」を支持しているのは主にアフリカ諸国となる。アフリカは交流の無い遠い島のことで債権国中国と揉めたくない訳だ。
スエズ海沿いの国々がデフォルトしたらアフリカにとっての一帯一路は全て終了する。