台湾総統選挙への中国の反応 - 民意を反映していないと主張する独裁国家 - 中国はそもそも民意が反映されない
2024-01-15 カテゴリー:中国Photo by Cypp0847 (licensed under CC BY SA4.0)
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台湾総統選挙結果への反応
中国の論調を見ると台湾選挙の結果には淡々と事実だけを伝えるものや、日本が台湾総統選挙の勝者に祝意を評したことへの不満などが書かれているが、総じて大きく取り上げられていると思えないのは習近平の心境が計り知れないからだろう。新華社が中国で台湾政策を主管する国務院台湾事務弁公室の陳斌華報道官の発言を紹介していた。
中国国務院台湾事務弁公室の発言
「今回の台湾における二つの選挙の結果は、民進党が台湾の主流世論を代表していないことを示している。台湾は中国の台湾です。今回の選挙は、両岸関係の基本的なパターンと発展の方向を変えることはできないし、台湾海峡両岸の同胞がますます緊密になりたいという共通の願望を変えることもできず、祖国が最終的には両国の関係を維持するという一般的な傾向を止めることもできない。統一されるし、必然的に統一されるだろう。」
「台湾問題の解決と民族統一の達成に対するわれわれの立場は一貫しており、われわれの意志は揺るぎないものである。私たちは、一つの中国の原則を具体化した「1992年コンセンサス」を堅持し、「台湾独立」の分離主義的行動と外部勢力の干渉に断固として反対し、台湾の関連政党、団体、各界の人々と協力して相互交流を促進する。 -両岸の交流と協力を深め、両岸統合発展を深化させ、中国文化を共同で促進し、両岸関係の平和的発展を促進し、祖国統一の大業を推進する。」
独裁国家が民意に言及?
この報道官は昨年「台湾独立は戦争を意味する」と発言した報道官だ。この発言からすると今回の内容は長たらしいだけで何の変化も無く、新しいものも無い。ワントーンもツートーンも下がったものに見える。主流世論を代表していないと主張しても、あなたの国は世論も民意も関係無い独裁国家ではないか。習近平主席は民意によって選ばれたものではそもそもないだろう。中国は動揺を隠せない様だ。