中国は国家資本主義も共産主義も失敗している - 失業率増加が止まらない
2023-10-01 カテゴリー:中国Photo by sky-spider.com (licensed under sky-spider.com)
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失業者が増加する共産主義国家?
中国の失業者が増加しているのが何故滑稽かというのは、社会主義、共産主義の国だからです。共産主義とはつまり資本家を否定し、資本家こそが人を搾取する社会悪の根源だと規定します。そして生産財を国家が没収します。つまり企業など社会的利益を生産するものを国家が管理します。土地すらも個人のものではありません。そこから生まれた収入を国家が分配します。その為共産主義国家の政府は絶大な権力を持ちます。国家と人民しかいないからです。
資本主義は失業者が生まれる
資本主義は全く構造が違います。自由経済を基本とし、自由競争は脱落者を生み、失業者となります。これを防止する為に新しい雇用を増やすことで失業率を下げます。その為には産業振興や新分野の開拓などが必要となります。このように見れば、共産主義も資本主義も国家が行う経済政策は、雇用政策に帰着するという共通点があります。企業は売上を求めますが、国家は国民全体の雇用を確保するということです。
雇用政策によって失業者が減る
その意味で、共産主義は失業者を本来生まない制度設計から運営されており、逆に資本主義の国は失業者が生まれる制度設計となっていて、それを経済成長と雇用政策で埋めていくということになります。
共産主義は分配社会
それでは何故中国で失業者があふれているかということです。資本主義の国では経済が傾いた場合、産業を育成し雇用を増やすしか失業率を下げる手段がありませんが、共産主義国家には国家が強引に分配するという制度設計と運用があるはずです。
国家資本主義も共産主義も失敗した国
つまり本来の分配が機能していない。もしくは既得権益が増加してコントロールができない、共産主義をもはや実現できていないということです。そして国家資本主義のようなものを続けてきた結果、これら全てが失敗しているということです。