習近平3期目は改革開放路線の修正が続くのか - 台湾統一の野心に変更なし
2022-10-29 カテゴリー:中国フォードと鄧小平 Photo by David Hume Kennerly (licensed under CC0 1.0)
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習近平3期目がスタート
共産党大会が終わり習近平3期目のスタートにあたり、様々な報道がされている。総じて考えると鄧小平以降の改革開放路線の修正の方向性が示されたように見える。習近平の経済政策の成果はあらゆる意味で不明であり、鄧小平がスタートした改革開放路線、市場経済理論の一部導入と米中関係において中国経済が成長したことは明らかだ。習近平はこれらを明確に批判はしないものの、やっていることは旧来型の中国社会主義への回帰を目指しているように見える。
改革開放路線の修正は続くのか
個人が不動産を持てない国でありながら、単に借りているだけの不動産を売買できる法律により成長した不動産企業を制限し破綻に追い込んだり、アリババのような成長企業の頭を抑えつけるようなことは、これらの経済分子は改革開放路線の中で生まれた中国社会主義勢力に対する脅威であると習近平は考えているのだろうか。脅威であるという彼の感覚は正しいと言わざるを得ない。自由主義経済は社会主義体制を崩壊させるからだ。
産業の成長には自由な産業投資が不可欠
経済が成長し続ける為には可能な限り自由を確保しなければならない。単に国が国策としてピックアップした一部の業界に投資することを繰り返してもそれには限界がある。これらの産業投資を民間に開放し、民間銀行が自由に産業投資を行い、民間企業は自由の中で今まで無かった、見たことが無いサービスを商品化するプロセスが必須条件となる。
経済成長を続けるために必要なこと
そこには言論の自由、思想信条の自由、学問の自由など、様々な自由が不可欠だ。それにより新しい社会通念や新しい生活形態が生まれるからこそ、さらに新しい製品やサービスが生まれるのである。草木は思った通りに自由に伸びる時に繁栄のチャンスをつかむ。
台湾併合の野心には変更なし
習近平は成長より安定を選んだという評論がある。ただ気になるのは台湾統一の野心について変更が無かった点だ。このような復古主義者は国粋主義を掲げて侵略戦争を行う可能性が高い。現在のプーチン大統領を見れば想像ができるだろう。