中国最大の弱点は国土が広いこと。西側国境付近の軍隊は台湾有事に参戦出来ない - QUAD最大のメリットとは
2022-09-02 カテゴリー:中国Photo by Kevin Kovadia (licensed under CC0 1.0)
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日ソ不可侵条約のメリット
第二次世界大戦での日ソ不可侵条約は双方にメリットが在った。ソ連の弱点は国土の広さだった。西部でナチスと戦っている時に東から日本軍が攻め入ったらソ連軍は分散せざるを得ずひとたまりもない。そしてナチスが5月7日に降伏した後にソ連は対日参戦を行った。
後進国を買収し続ける中国
上の画像は中国が掲げる列島線の戦略と、真珠の首飾りと呼ばれるパキスタンまで向かう海洋ルートだ。現在南沙諸島は抑えられ、スリランカのハンパントタ港は99年間中国に租借され、不思議だがミャンマーではクーデターが起き中国は陸路でベンガル湾に出る道を確保した。ソロモン諸島は政府が買収され中国と安保協定を結び外国海軍艇の受け入れを拒否している。オーストラリアの目と鼻の先である。
第一列島線で限界の日本
日本は第一列島線の防衛の議論をしている状態だ。日本と台湾が守られたらそれで良いということだ。国防の意味ではそれが正解だろうが、中国は第一列島線の攻略が難しいと考えれば後回しにするだけであり、西方への海洋戦略を着々とすすめるだけだ。利権を手に入れる度に中国共産党は力を持ち、相対的に日本の国防の脅威が増加することを止めることはできない。
国土が広いことを最大限に活用
つまり、中国は国土の広さを最大限に活用し、周辺地域に手足を伸ばしている。中国の脅威に晒されている国々は各々の力で防衛を行うのだろうか、つまり敵は14人億の塊であり、我々は分散していることに気づいていない。
国土が広いことが最大の弱点
安倍元総理の提唱したQUADはインドを引き込んでいる所が重要な点だ。カシミール地方で中印が衝突すれば共産党軍は西部に分散する。軍事力はトータル数字に過ぎず、数字同士を比較して云々している人がいるが、この場合あまりにも意味が無い。四川省にいる部隊が台湾進攻に参加できるだろうか。中国は国土の広さが最大の弱点なのだ。
中国に脅威を与えることが抑止力
中国の海洋進出は世界のゲームチェンジを意図している。それに対抗するために第一列島線を死守しますだけでは発想の水準が全く違うということだ。中国分割論は、中国の地球規模の拡大に対峙するスケールでなければ効果が無い。「いい加減にしないと取り囲んでバラバラにするぞ。」という中国にとって絶対的な脅威そのものが抑止力となるのだ。