台湾総統選挙は頼清徳氏が民進党候補として勝利! | 台湾海峡は親中派勢力が勝てば中国のものになる
2024-01-14 カテゴリー:台湾Photo by SPIDER (licensed under sky-spider.com)
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結果は民進党の勝利
民進党勝利で習近平主席は中国でどのような表情で結果を眺めているのだろうか。結果は台湾独立勢力の民進党が圧勝した。台湾議会を見てみると国民党が巻き返しているのは、国内政策については民進党に対して台湾国民は注文を付けたような印象。国民党が議席数52、民進党が51、民衆党が8となっている。台湾国民は国体としての親中にはNoであり、国内政治には疑問ということなのか、議席数を見ると立法においては民衆党がキャスティングボードを握る形になりそう。
中途半端な票割り勢力
そもそも総統選挙で独立派勢力の民進党勝利は大きな成果だと言える。第三勢力である民衆党はあくまでも票割りの勢力と見ていた。民衆党の主張としては中国とアメリカ両方と対話をして平和を維持するという良く分からない立ち位置なのだが、はっきり言って台湾問題が米中対立に繋がっているのではなく、米中対立の中に台湾が在ると言うのが現実で、逆に台湾が中国とアメリカの橋渡しが出来るとは思えない。
中国からの恫喝
別の視点で戦争というテーマで見た場合、今回の選挙は国民党と民衆党は戦争回避、民進党は戦争となった場合でも民主主義を守るという戦いだった。こちらの方が正解だろう。今回の選挙も前回同様に若者の決断が大きく結果を左右すると言われており、2023年には選挙権の年齢が18歳に引き下げられた。これに目をつけて中共が行ってきたのは、戦争になった場合死ぬのは若者である君たちだという恫喝だ。
台湾の若者の選択
今回の選挙は若者達がこの恫喝と甘言の中でどのような決断をするかに注目していた。民進党はこの中で、「独裁か民主主義かの選択」というテーマを掲げた。結果的には表割りは逆の方向で失敗している。戦争をテーマとした場合、戦争回避を訴えた陣営を足すとそちらの方が過半数となる。もちろん総統選挙のテーマは対中国問題だけでは無いだろうが、結果的には戦争回避、対中融和を訴える勢力の票が割れる事となり、民進党の勝利となった。
頼清徳次期総統 中華民國總統府 (licenced under CC BY 2.0)
台湾海峡は台湾選挙が左右する
日本としては民進党の勝利が望ましいのは言うまでもない。台湾有事は日本有事と言いながら台湾選挙にあまり興味を示してこなかった日本のマスコミには疑問しかない。台湾侵攻では尖閣諸島も視野と先日も中国軍シンクタンクの中将からの発言も在り、親中派が選挙で勝利したら台湾海峡を中国が抑える事となり、日本の生命線である石油タンカーが通過する海域を抑えられてしまうからだ。そうすると日本は半永久的に中国から恫喝を受け続ける事となる。