台湾は国家なのだろうか。中国は国家では無いと言うが、日米は国家であると明言したことは無い。
2021-12-10 カテゴリー:台湾Photo by 中華民國總統府 (licensed under CC Attribution)
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中国から見た台湾問題
台湾問題を考える場合難しいのは中国側に立った主張だ。もともと台湾は日清戦争後に日本に編入され、第二次世界大戦後に中国に返還されたことは紛れもない事実となっている。
中国の国共内戦により蒋介石率いる国民党軍が台湾に避難し中華民国政府を立てたことから現在の構図が生まれる。
毛沢東は中華人民共和国を設立し、元々在った中華民国を現在の台湾が継承しているということが蒋介石の主張だった。
つまり中国大陸は毛沢東率いる共産党軍に不法占拠されているということだ。共産党側からすれば、台湾は本来日本が放棄したものだから、中華民国、つまり台湾政府が不法占拠しているという主張となる。
MEMO
国際法上台湾は独立国なのか、それとも中国の領土なのでしょうか。その問題について国際社会は結論を出していません。
日本もアメリカも台湾を国家として承認していない。
国際社会においては日本もアメリカも現在の中華人民共和国を中国の正式な代表政府として認めており、国連でもアルバニア決議によりそれが認められ、台湾は国連を脱退することになった。
中国側からしたら、国際上中国が代表政府であることは疑いようのない事実であると考える。問題はそこに台湾が含まれるかどうかだ。これを国際社会は曖昧にしてきた。
中国がそのような主張をしていることを認めるという表現であり、その主張を認めるとは言わないのだ。
台湾は国家であるかどうかということと、国際社会がそれを認めるかという問題に帰着する。台湾が中国の内政問題なのかどうかすら曖昧な国際社会の中で中国は内政干渉だと繰り返し発言をしているが、日米は、台湾問題は中国の内政問題ではないと明言したことは無い。
この問題を整理する為には台湾が自ら中国とは別の国であると言う宣言、つまり独立宣言を起草することが唯一の方法のように見える。しかし台湾独立には中国軍は台湾を侵攻すると中国国防部は明言している。
2020年10月30日に中国の王毅外相とアルバニアのメタ大統領の会談し、王毅外相はアルバニア決議を絶賛し、メタ大統領は一帯一路を絶賛した。
POINT
台湾が独立国であるということは、台湾自らがそれを宣言する時に確認されます。それを国際社会が承認するプロセスを作る必要が在ります。