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香港の活動家周庭氏がカナダに事実上亡命を宣言 - メッセージは台湾の若者に届くか - 波及効果はどれくらいか

2024-01-03  カテゴリー:台湾

香港の活動家周庭氏がカナダに事実上亡命を宣言 - メッセージは台湾の若者に届くか - 波及効果はどれくらいか

Photo by 美國之音湯惠芸拍攝 (licensed under CC0 1.0)

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周庭氏がカナダに亡命の意思

周庭氏がカナダで亡命の意思を明らかにした後、帰国期限の12月29日を超えたため、香港警察は全力で逮捕すると表明した。周庭氏は秘密警察の存在やスパイなどに命を狙われる危険についても言及している。カナダに留学として渡ったのは2023年の9月となっている。

香港デモを主導した一人

香港デモは2014年に中国全人代が香港の行政府長官の候補者を制限する決定をしたのがきっかけとされる。この時に大きなデモが起き雨傘運動とも呼ばれた。その後も逃亡犯条例や国家安全維持法の制定に対する反対デモは規模を増し全世界で報道された。周庭氏はその中心的人物の一人とされている。

一国二制度の崩壊

これら法律の制定により事実上の一国二制度の崩壊と看做され各国からの香港への投資は次々と引き上げる事となり、現在の中国の孤立も加速することになる。その後周庭氏は逮捕拘束されるものの、罪状としては比較的軽く、禁固10ヶ月の実刑判決だったが、実際には6ヶ月ほどで釈放されている。

中国政府による懐柔策?

中国政府によるデモの鎮圧と、首謀者らに対する懐柔策のようにも見える。これ以上学生らを刺激したくないということだろうか、各国を刺激したくないということだろうか、その後の周庭さんの留学である。これにも正直驚いた。中国において民衆を扇動して大規模デモを起こした人物が海外に留学できるのだろうか、これも懐柔策のように見える延長線には台湾があるとも想像する。

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Okstartnow (licenced under CC0 1.0)

台湾に飛び火した香港デモ

香港の学生にデモの方法を教えたのが台湾で行われた、ひまわり運動の学生らと言われている。それが香港の大規模デモに繋がり、その熱気が台湾に戻ることで劣勢と言われていた蔡英文氏が台湾総統選挙に2017年に劇的な逆転勝利を収めたのだ。台湾も次の香港になる。台湾の民主主義が終わるという若者世代の危機感が選挙行動に大きな影響を与えた。香港で火種が燻っていたのでは台湾の選挙に再び影響を与えてしまう。逆に周庭さんが自由にカナダに留学ができている姿というのは台湾の若者にアピールする材料にも使えないだろうか。

再び台湾に飛び込んできたニュース

その中でのこのタイミングでの事実上の亡命宣言である。時期としては周庭氏のお誕生日の12月3日に行われたということや、12月29日が帰国期限であることなどからこの年末ということになったのだろうが、台湾総統選挙は2024年の1月13日となっている。周庭氏が命の危険にさらされているという発信は中国政府が懐柔策を目論んでいたとすれば全く逆の発進となり、必ず台湾にもこのニュースは届いている。民主化の女神は健在である。



POINT

周庭さんの決断は台湾の人々にどのような影響を与えるでしょうか。台湾総統選挙では若者世代の決断が結果を左右すると言われています。






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