蔡英文総統は何故京都橘高校を双十節に招き入れたか - 後の世代に託した台湾の未来
2022-10-27 カテゴリー:台湾クリック応援よろしくお願いします。
台湾が熱狂した京都橘高校
京都橘高校の吹奏楽部(オレンジの悪魔)が何故台湾の建国記念日の式典に招かれたのかについて、蔡英文総統は2024年の総統選挙を見据え、その時に選挙権を持つ次の世代に向けた強烈なメッセージを京都橘高校に託したように見える。前回の台湾総統選挙では圧倒的な劣勢の中で蔡英文総統は逆転勝利した。その要因は若年層が投票場に向かったからだと台湾民進党自体が分析をしている。台湾の若者世代に民主主義についての価値観が生まれ始めたというのだ。
日本の国防と台湾海峡問題は不可分
日本は日本の国防をもっと真剣に考えるべきである。その中で台湾海峡は日本の国防と不可分の問題として考えることに異論は無い。その為に必要なものは日米関係の強化と憲法改正議論である。しかしそれだけで良いだろうか。
台湾の民主化はつい最近の出来事
台湾が民主化されたのは1996年の総統直接選挙が契機とされる。先日亡くなられた李登輝元総統によるものだ。その後順風満帆に台湾は民主化の道を歩んだのだろうか。蔡英文総統の前の馬英九元総統の時には中台分断移行初めて首脳会談が開催された。そこでは馬英九元総統と習近平が会談をし、九二共式が再確認され、一つの中国の原則に逆戻りした。それは2015年のことである。
次の選挙で中国に飲み込まれる危険
このように台湾は民主主義国として若い国だが、力強く成長しようとしている。2024年の総統選挙で民進党が負けるようなことが在れば、台湾は数少ないアジアの民主主義国家として再び笑顔を見せることが無くなるかもしれない。習近平は台湾総統選挙にあらゆる方法で介入して来るだろう。
日本は民主主義の価値を伝えよ
日本ができることは数多くあることを京都橘高校は示した。それは台湾の若者に、民主主義の道のりの先には自由な人々が夢を実現する世界があることを、様々なコンテンツを通じて示すことである。台湾は日本を民主主義の先輩と考えている。それを主に担うべき日本のマスコミは中国に牛耳られている様だ。