中国からの離脱を進める台湾と中国化を進める韓国。半導体の世界シェアはどのように変化するだろうか。
2021-11-25 カテゴリー:台湾Photo by Fritzchens Fritz (licensed under CC0 1.0)
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台湾が進める脱中国政策
蔡英文総統は2016年就任以降「南向政策」を続けている。これは中国依存からの脱却を目指し、東南アジアなどの市場に輸出を拡大して行くという意味だ。日本や米国とも連携し両国の市場にも進出を深める。台湾の主要輸出品は半導体だ。
韓国が進める親中政策
韓国は文在寅大統領が2017年に就任して以降「中国政策」を続けている。台湾は兼ねてより中国とは言語の意思疎通も容易であり地理的にも近い。台湾の輸出総額に対する中国輸出は29.7%であり、韓国の対中国輸出は25.8%となる。
MEMO
韓国と台湾は関係性が少ないように見えますが、中国に関して全く逆の政策に進んでいます。
正反対の政策の2国の共通点は半導体
台湾は中国からリスクを分散し、韓国は中国というリスクの中に入ろうとしているようだ。中国から台湾が市場撤退して行けば韓国の半導体が中国で売れるかもしれない。
ただし中国以外を台湾が狙っている。日本は既に韓国のカントリーリスクを重視し韓国内からの撤退する企業が相次いでいる。台湾の半導体工場も日本に建設した。
北朝鮮の中国依存度は95%に達したという。これは別の国のようで既に中国の経済植民地に過ぎない。助けてもらえない零細子会社のようなものだ。
MEMO
過度の経済依存は従属関係となり、国家にとってのリスクとなります。その為日本は内需拡大と貿易においても分散して輸出入をします。
外交力が鍵
この半導体オセロゲームの鍵を握るの外交力だ。しかも世界の経済が再編成しようとするこの時期にさらに外交力が重要となって来る。北朝鮮は、中国以外との外交は必要なくできもしない。
文在寅大統領は、中国との外交も出来ていないにもかかわらず、中国を除く他の国々との信頼に背き、熱狂する国民の期待に応えることに熱中している。台湾を国家承認する国は世界で15ヵ国しか無いにも関わらず、外交力で見た場合、蔡英文総統と文在寅大統領の実力差は100:1だろう。
POINT
台湾は今後自由主義諸国との連携を深め、いずれ国際社会に復帰するでしょう。その時に半導体市場はどうなっているかが注目されます。