ロシア50都市で反戦デモ1700人が拘束 2024年ロシア大統領選挙にウクライナ侵攻は影響を与えるか
2022-02-26 カテゴリー:ウクライナPhoto by JBouchez (licensed under CC BY-SA 4.0)
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ロシア各地で反戦デモ
ロシアのウクライナ侵攻に対してロシア国内で反戦デモが行われている。50都市で行われ1,700人が拘束されたと言う。
拘束理由はプラカードを掲げたというものだ。彼らは暴徒化した訳ではない。
ナターリャ・ヴァシリエフ記者によると、当局は抗議活動者と見られる人を見境なく拘束しており、ヴァシリエフ記者自身も「自分はジャーナリストだ」と伝えたにも関わらず、一時拘束されたという。
2024年はロシア大統領選挙
当初ウクライナ侵攻は2024年次期大統領選を見越して国内での支持を確固たるものとする為にプーチン氏が行おうとしてるとの見方が在ったが、反作用が起きていることになる。
ただしこの動きがロシア人の多くの感情なのか、一部の市民の運動なのかは不明な所はある。実際にウクライナ侵攻を指示している人もいるからだ。
ロシアは歴史的に強いリーダーを求める傾向が強い。国をまとめるには強力なリーダーシップと、独裁であっても強力に国民をまとめる力を持つリーダーだ。
反プーチンの世論が高まってもやはりプーチンが大統領に4回も当選するのはそのような背景がある。現在起っている反戦デモがどのように広がりを見せるかは今後注目される。
2024年にプーチンは出馬するのか
2024年ロシア大統領選挙については、2021年12月にプーチン氏は「憲法によれば、私には出馬する権利がある」と述べ、大統領選出馬を示唆している。
2021年6月には「後継者を推薦するのは私の責任だ。祖国を指導するにふさわしい人物を指名する日が来ることを望む」とも述べており、2024年大統領選挙に出馬するかどうかについては、出馬しないと表明して国内を不安定にすることを避けているのではという見方や、5期当選を目指しスターリン超えをしようとしているという声がある。
強いリーダーか民主主義か
いずれにしてもロシアは民主主義の国だがどうもそのようには見えない。反戦デモでプラカードを掲げたという理由で逮捕拘束されてしまうのだ。
社会主義であった時代の社会通念が全く抜けていないともいえる。逆に反戦デモが50都市で行われるということは民主的な行動を人々が取り始めていることともいえる。次期大統領選挙でロシア人が民主主義を求めるのか強いリーダーを求めるのかが注目される。
POINT
ロシア国内の反戦デモが拡大すれば2024年大統領選挙でプーチン氏が当選する確率を下げることができます。国際世論によってロシア市民を動かすことも戦略の一つかもしれません。
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