トランプ元大統領がプーチン大統領を「天才」と称賛 ウクライナ進攻はロシア側から見れば快進撃
2022-02-23 カテゴリー:ウクライナPhoto by Gage Skidmore (licensed under CC BY-SA 2.0)
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トランプ氏はプーチン大統領を称賛
ドナルド・トランプ元大統領が、プーチン大統領の今回の進攻に対して「精通している」「天才だ」と称賛した。
ウクライナ国境付近にロシア軍が駐留してからの動きを見ても、行ったことが正しいかはさておき、戦略を立てて実行したスピードやタイミング、そして得られた成果について考えればプーチン大統領は天才かもしれない。
逆に言ったら欧米諸国はどうだったかと言えば残念なものだった。欧州のNATO加盟国とアメリカはウクライナに軍を送らないと予め宣言してしまっていた。それは見せる必要の無いカードだっただろう。巨大な交渉カードを目の前で破って見せたのだ。
残りのカードで交渉をする欧米
NATOはウクライナに軍を派遣しないから、ロシアはウクライナ進攻は止めろという説得の仕方だった。
プーチン氏を思いとどまらせる方法としては経済制裁のカードとウクライナへの武器支援だ。
ゼレンスキー大統領がクリミア危機を経てNATOに加盟したい気持ちは当然だとは思うが、そのプロセスはどのように設計されたのだろうか。
何も無くアメリカに近づいたり、一足飛びにNATO加盟申請に走ったりしていたようにも見える。
ウクライナはロシアの意向を最も知っている国であるはずであり、これまで西欧とロシアの間の緩衝国としての役割を突然放棄したとも映る。
緩衝国として得てきた利益はどうなるのだろうか。双方との利害関係の調整はウクライナにしかできなかったはずだった。
ウクライナが守られることによる各国の利益が不透明
利益という側面ではどうだろう。ウクライナがNATOに加盟することでどのようなメリットがNATOにあるのか。
もしくは西欧経済圏にウクライナが入ることで、欧米経済にどのようなメリットがあるのか。これらを具体的かつ緻密にウクライナから提案されたとはどうしても思えない。
ウクライナが各国との同盟関係を1国対1国の関係の中で築き続けた結果、その未来にNATO加盟があるのならまだ良いが、一体どこにそんな国が在るのだろうか。
結果としては西欧はあからさまにウクライナを見放し、アメリカも一瞬で見放した。その状態を完全に見切ってプーチン氏はウクライナ国内の親露勢力の独立承認に踏み切ったように見える。
POINT
ウクライナは国の一部を失い、まだNATO加盟の道は残されているのでしょうか。プーチン大統領の次の戦略に備える必要があります。
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