ウクライナの民間人被害者が1,000人を超えると国連が発表 - 無差別攻撃は行われているのか
2022-03-28 カテゴリー:ウクライナTanks in Beijing Photo by Pete Campolongo (licensed under CC0 1.0)
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民間人被害者が1,000人を超える
24日国連は、ウクライナ侵攻後1カ月が経過し、民間人死亡者は1,000人を超えたと発表した。1,000人と言うと人間が感覚的には把握できない数字となってくる。
過去の例から見る場合
東日本大震災での死亡者数は18,131人、行方不明者は2,829人、負傷者は6,194人であると報告されている。
東日本大震災がどれだけ大きなものだったかが分かるだろう。
自然災害では比較が難しいとすれば、韓国での光州事件の死亡者は198人、負傷者は3,028人とされる。
台湾の2.28事件について、台湾の行政院は犠牲者数を1万8千〜2万8千人とする推計を公表している。
中国の天安門事件については、中国共産党の公式発表では319人が死亡としている。これは中国式統計数字なので当てにならない。
英国政府の公文書では、最低に見積もっても天安門事件での一般市民の死者は10,000人以上が中国軍により殺害されたと報告している。ソ連共産党政治局が受け取った情報報告では3,000人が殺されたとしている。
死亡者数と期間を考えると
東日本大震災は自然による無差別な被害と考えると、台湾2.28事件は無差別な市民殺害、天安門事件もそれにあたるだろう。
天安門事件は3週間弱、2.28事件は5日程で制圧された期間のものとなる。イラク戦争は8年9カ月続き、民間人死亡者数は11万6千人とされている。
1カ月に換算すると1,104人となり、ウクライナの1か月間の民間人犠牲者数とほぼ同数となる。
これは死亡者数が少ないから大変ではない、多いから大変だという話では決してない。
誤爆と報じ続けたアメリカ
イラク戦争では民間人居住区への砲撃を誤爆とアメリカ政府は発表していた。もちろんアメリカが民間人への無差別攻撃を行っていたとは思えない。
つまり民間人が戦闘に巻き込まれるケースがイラクとウクライナで同程度であることが推測できるということだろう。
マスコミの報道を見ていて気を付けなければならないのは、近代兵器を用いた無差別な民間人への攻撃の場合数字が一桁違ってくるはずなのだ。
POINT
現在は戦争中なので様々な情報戦が行われています。一般市民としてはマスコミから情報を得る以外に方法が無い。