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巧みなロシアの戦略 プーチン大統領のウクライナに対するシナリオはいくつあるのだろうか

2022-02-23  カテゴリー:ウクライナ

巧みなロシアの戦略 プーチン大統領のウクライナに対するシナリオはいくつあるのだろうか

Photo by Andrew Butko (licensed under CC BY-SA 3.0)

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プーチン大統領のいくつかの戦略

プーチン大統領の目的は何かと考えたら、彼が言っている通りNATOの東方拡大の阻止だ。

ウクライナ国境付近にいたロシア軍が駐留している目的は何かと考えた場合、いくつかのシナリオがあったのだろう。バイデン政権はそのいくつかのシナリオに対応しようとしていたのだろうか。

考えられる一つ目は、ウクライナがNATOに加盟すればウクライナの首都キーウをロシアが陥落させるべく軍事作戦を実行すると匂わせて圧迫する。

これに対して欧州NATO各国はウクライナに軍を送らないことを表明し、バイデン政権もウクライナに軍を派遣しないことを表明した。バイデン大統領の言い方は、「全面戦争」になるからしない。ということだ。

そしてバイデン氏はウクライナは近い将来NATOに加盟することは無いと言って問題を先延ばししようとした。

曖昧な解決策と戦争の危機

これはロシア側からみたら曖昧な解決策だったのだろう。

近い将来NATO軍がウクライナに駐留しないのであれば、ロシアが今ウクライナ侵攻を行う直接的な理由が弱くなる側面がある一方で、アメリカはロシアが侵攻する可能性が高いと叫び続けウクライナ国内の外国企業を撤退させた。

戦争が始まると何度も公表し、民間レベルでの撤退という経済制裁を既に始めていた。

ロシアが軍を一部撤退させたと言ってもアメリカは増員していると主張した。これがバイデン氏の戦略だったのだろうか。

行われた二つ目のシナリオ

これではプーチン氏にとって実質的な経済的打撃を受けただけに終わる。そこでルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国の独立承認を行った。

このまま撤退をするのではなく成果を持ち帰ることにしたようにも見える。

今回ロシアはウクライナのNATO加盟に強く反発し、ウクライナ侵攻を匂わせながら交渉を行っていた。欧米諸国もNATO vs ロシアの全面戦争を避けるための対応をしていた。テーマは全面戦争の回避だった。

交渉カードはロシア側に

プーチン大統領は、米露首脳会談開催が決まったのち、その会談が行われる前に親ロシア勢力の地域の独立を承認した。タイミングとして絶妙だった。

これでプーチン氏は米露会談前にカードを2枚手に入れたことになる。

ルガンスク、ドネツクにロシア軍を駐留させ、西側、ウウライナを圧迫する。その上でウクライナのNATO入りを牽制する。

ウクライナの東半分はロシア人が多く居住している為、この手法はこれからも使うことが出来る。

バイデン氏は何かのカードを手に入れたのだろうか。見たところ最初と変わっていないような気がする。



POINT

今回プーチン大統領の方が何枚も上手だったように見えます。経済制裁は織り込み済みで成果を得ることに成功し、NATO側はウクライナ入りをしないことまで宣言しました。





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