ウクライナ4州がロシアに併合申請 - 九州の3倍のエリアがロシアに併合される
2022-09-30 カテゴリー:ウクライナPhoto by Пресс-служба администрации Черноморского района (licensed under CC BY 4.0)
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ウクライナ4州がロシアに併合申請
ウクライナの4州で住民投票が実施され、4州の親露派は28日、「住民投票」の結果、ロシアへの併合賛成が多数だったとしてプーチン露大統領に併合を公式に申請した。プーチン氏は30日にもロシアへの併合を宣言する予定だ。戦況はロシア劣勢が伝えられ、30万人の部分動員令が発動され多くの非難が国内外で起こっている。
膨大な面積が併合される
ロシアへの併合を予定している4州は、ドネツク州、ルハンスク州、ザポリージャ州、ヘルソン州だ。この面積を合計すると108,840km2となった。この面積がどの程度かと言えば、日本の九州の約3倍の面積となる。韓国が100,200km2だからほぼ近い面積だろうか。これを全てロシアに併合するのだ。
戦況を何で測るのか
戦況が優勢か劣勢かについて尺度によって見方は変わる。兵士の死亡者数で考えるのか、領土で考えるのか。ここで一つの例として第二次世界大戦で旧ソ連は進軍を続けていたナチスを追い返し、最終的に連合国を勝利に導いた。
世界最多の戦死者を出した旧ソ連
第二次世界大戦での旧ソ連の戦死者は世界最多であり、2,180万人〜 2,800万人とされている。ドイツについては700万人~900万人だ。日本の戦死者は262万人~312万人とされている。それでもロシアは戦勝国である。結果的にナチスは後退しヒトラーは自殺し戦争が終わったのは旧ソ連の多くの犠牲が在ったことは勿論だが、つまり戦争の勝敗は死亡者の数だとは言えないということになる。
終戦はどこが目標値になるのだろうか
今後注目されるのはウクライナがこの4州の奪還に挑むのかという点だ。今後の停戦交渉の中身にこの4州の返還が含まれてくる場合、停戦は絶望的となるだろう。そうなればクリミアの返還も含まれてくる。つまり戦闘により取り返す以外に方法は無いように思われる。ロシア憲法には大統領は国土を明け渡すような条約に調印してはならないと明記されているのだ。