ゼレンスキー大統領が米国議会で演説しアメリカは経済支援とドローンを提供すると発表
2022-03-18 カテゴリー:ウクライナPhoto by Olivier CABARET (licensed under CC BY 2.0)
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アメリカが戦略無人機を提供
ゼレンスキー大統領が米国議会でリモート参加し演説を行った。米国に対して軍事的な支援を求めると共に、軍隊を派遣できないなら武器の供与と経済制裁の強化を求めた。
バイデン大統領は8億ドルの軍事追加支援を表明し、戦闘機の提供はできないものの、戦略無人機100機を提供することを明らかにした。
米国にはスイッチブレード、LMAMSなどのUAVがある。飛行禁止空域の設定をウクライナはNATOに対して求めていたが、NATOも米軍もこれを否定している。
何故なら飛行禁止空域の設定はNATOの戦闘機や地対空ミサイルがロシアの戦闘機を撃ち落とすことになるからだ。
ポーランドがMig-29をウクライナに提供するにあたって、アメリカ経由で送りたいと打診した際もアメリカ側は参戦と見做されるとして拒否している。飛行禁止空域は設定せず、戦闘機を提供しないが戦略無人機なら大丈夫だという微妙な判断に見える。
ロシアにも戦略無人機が
ロシアの軍事企業のカラシニコフ・コンツェルンは、2021年8月にモスクワで開催されていた軍事展示会で、無人の軍事攻撃ドローン「KUB」を発表している。
2020年3月にリビアでの戦闘で、トルコ製の攻撃ドローンKargu-2などの攻撃ドローンが兵士を追跡して攻撃を行った可能性があると、国連の安全保障理事会の専門家パネルが報告書を発表した。
神風と呼ばれる徘徊型攻撃機
徘徊型攻撃ドローンはKamikaze Drone(神風ドローン)と呼ばれ、何故日本の神風になぞらえるのかは不明だが、国際的な通称になっている。
遠隔地から操作して飛行する無人機の他、AIにより自律的に飛行し敵を選別して自爆攻撃を仕掛けるものもある。
アメリカはアフガニスタンで実戦で無人機を使用したと言われているが、今回は公に100機がウクライナに提供される。
ロシア製の無人機とアメリカ製の無人機の性能が伝えられることになるかもしれない。
POINT
アメリカは戦略無人機の開発は少し遅れを取っていると言われていました。今回供与される無人機のタイプは不明ですがその性能が期待されます。