ウクライナ軍がドネツク州の要衝リマンを奪還 - 併合地域への攻撃はロシアを戦争状態に引き上げるのか
2022-10-03 カテゴリー:ウクライナPhoto by Youtube-канал "Объектив" (licensed under CC0 1.0)
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東部リマンをウクライナが奪還
ウクライナが東部ドネツク州の要衝リマンを奪還した。先日のハルキウからさらに進軍したようだ。驚くべきはウクライナの軍の作戦能力であると共に、ロシア軍の弱さだ。あまりにもロシア軍が弱い。30万人の動員令が発令されてから国境付近には逃亡するロシア人が後を絶たないというし、そもそも当初から捕虜になったロシア兵は「お母さんに会いたい、家に帰りたい。」と泣いた。
分断作戦が仇となる?
当初からロシアは東部を弧を描くように進軍し、ウクライナ軍を分断する作戦を行った。しかし現在はその逆となり、手薄になった場所をウクライナ軍が狙う形となっている。この陣地の取り方は攻勢の場合有効であり、守備に回った場合は劣勢になるとの指摘もある。
ロシアは戦争宣言を行うのか
リマン奪還で注目される点は、ロシアが戦争状態を宣言するかどうかだろう。現在ロシアは平和維持活動を目的とした特別軍事作戦という枠組みとしている。つまり国民は直接関係が無い、軍の作戦、ロシア政府の政策である。だからこそ突然発せられた30万の部分動員令に多くの動揺が生まれた。
ロシア国内が攻撃された場合
戦争状態になれば戒厳令が敷かれ手あたり次第徴兵を行うことができるようになる。ウクライナは正にその状態だ。リマンは先日ロシアに編入された地域で在り、理屈上ロシア国内が攻撃されたことになる。プーチン氏がロシア編入を行ったのは、戦争状態への引き上げを行う為とも言われている。
国内でのプーチン氏の力は
仮に戦争状態をプーチン氏が宣言できない場合、国内政治上でプーチン氏の力が弱まったことを意味するだろう。戒厳令ともなれば政治家の息子たちも戦地に送らなければならない。