EU加盟を否定されたウクライナは軍事的にも経済的にも西欧から距離を置かれてしまった
2022-03-02 カテゴリー:ウクライナPhoto by Michielverbeek (licensed under CC BY-SA 4.0)
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EU加盟申請書に署名したゼレンスキー氏
ゼレンスキー氏は28日、自身のフェイスブックに、申請書に署名する様子の写真を投稿した。「特別な手続きで直ちにEU加盟を認めるように訴える」と演説していた。
EUの執行機関・欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は27日、欧州メディアのインタビューに対し「ウクライナは私たちの一員。加入してほしい」と発言していた。
欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は28日、ユーロニュースのインタビューで「ウクライナはわれわれの一員。加入してほしい」と述べた。
EU加盟依頼は誤解?
東欧8カ国はウクライナのEU参加を支持したが、EUのジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表は、加盟には「長い年月」がかかると発言した。
フォンデアライエン氏の発言の意味は、欧州の一員として欧州に迎え入れたいという意味だとEU参加依頼と受け止められたことについて否定した。
経済、軍事面でもペンディング
今回もウクライナは欧州から梯子を外された形となった。ボレル氏の加盟には長い年月がかかるという意味については分からないが、現在のロシアの侵攻にあたって戦況をさらに悪化させることは明らかだということに対する配慮なのだろうか。
ウクライナではユシチェンコ大統領の時代にEU加盟に向けた努力があったが、2013年11月にヤヌコーヴィチ政権がEUとの政治・貿易協定の調印を見送り、ロシア側との連携を強めた。
現在のゼレンスキー氏はロシアの影響から脱し経済面、軍事面においても西欧圏に入ろうという政策だったが、NATO、EU共に加盟が不透明となった。