韓国の尿素水不足問題は中国依存を続ける政治的な問題
2021-11-10 カテゴリー:韓国Photo by z22 (licensed under CC BY-SA 3.0)
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尿素水を自国生産する日本
日本は昨年確保したアンモニア96万2814トンのうち、77%の74万3,231トンを自国で生産した。日本は宇部興産(36万トン)、三井化学(31万トン)、昭和電工(12万トン)、日産化学(12万トン)の4社が91万トンの生産能力を保有し在庫も5万7,323トンを確保している。
輸入も中国に依存していない。オーストラリアとインドネシア、台湾の3か国から年間確保量の23%を輸入している。日本政府は昨年12月に確定した「2050年カーボンニュートラル実現」で、アンモニアを水素とともに次世代エネルギー源に指定している。
MEMO
日本では基礎研究が活発に行われ、原料加工から国内生産をする為副産物として多くのアンモニアを採取することができます。
アンモニアはCO2削減に必要な原料
二酸化炭素を最も多く排出する発電所にアンモニアを混ぜて使えば、排出量を大幅に減らすことができる。
すでに日本最大の電力会社である東京電力ホールディングスと中部電力の合弁子会社であるジェラ(JERA)が液化天然ガス(LNG)にアンモニアを混ぜて燃料として使用する実験に着手した。
日本がアンモニアを安定的に生産できるのは、日本の大規模化学コンビナートでは、アンモニアの主原料であるコークスが副産物として排出される。副産物による生産なので需給ギリギリで過不足なく輸入で補っている状態。
韓国の尿素水不足問題は政治的な問題
韓国は採算性の問題で2011年、自国生産を中止した。輸入の97%を中国に頼っている。これもリスク分散を考えない結果だろうか。アンモニアは様々な国から入手できるはずなのに、なぜそこまで依存するのだろうか。これは明らかに政治的な失敗だろう。
POINT
韓国の輸入品1万2,586品目のうち特定国家への依存比率が80%以上のものが3,941品目あり、うち中国が半分に迫る1,850品目に上っています。
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