韓国ウォンが下落している 1,240ウォンを突破 新大統領と軽々しく約束をしてはいけない理由
2022-03-15 カテゴリー:韓国Photo by National Missile Defense image (licensed under CC0 1.0)
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ウォン安が止まらず不安要素は山のようだ
ウォンが1ドル1,243ウォンまで下落した。FRBの実質利上げが行われればさらに下落するとの見通しだ。
ロシア経済の先行きが悲観的なことが主な原因だと言われているが、同時期3月9日に韓国大統領選挙が行われ、尹錫悦氏が接戦を制し5月10日には大統領に就任する。尹錫悦氏は米韓同盟の強化を訴え、THAADの追加配備にも言及している。
韓国の輸出相手としては中国が24.8%と、2位のアメリカの倍となっている。朴槿恵政権時にTHAADの配備を決定した際には中国から手痛い経済制裁を課されている。
中国からの経済制裁は投資家からしたら悲観的な材料でしかない為、韓国投資がさらに引き上げウォンがさらに下落する可能性が在る。
今度は中国との約束を破る韓国
文在寅政権では中国と「三不の約束」を結んでおり、三不とは米国のミサイル防衛(MD)体系に入らない。日米韓安保協力を軍事同盟に発展させない。THAADを追加配備せず、韓国にすでに配備済みのTHAADが中国の安保利益を損なわない。という内容となっている。
つまり中国との三不の約束を破棄するということになれば、中国からの経済制裁は必至だろう。
韓国の国会は現在与党の「共に民主党」が58.31%の議席を持っており、国内からの反発も強いだろう。ここでウォンがさらに下落した場合、大統領を攻撃する材料は増える一方となる。
日韓関係改善に浮かれるのはまだ早い
日本では日韓関係を改善する意向の大統領が就任したと報道されているが、環境はそこまで優しいものではない。
これまでに韓国大統領の外交特権の元で日韓で約束をしても、有名無実化されて来た。次期政権も韓国世論や国会により、外交約束が無効化される可能性が高いだろう。
それどころか、ウォンが1ドル1,300ウォンを突破すればコントロール不能となり再びデフォルトを起こす可能性すらあるのだ。
POINT
これまで日韓で行われた約束は大統領が変わるたびにことごとく破られてきました。日本政府は単なる外交成果に急がずに、少し冷静に観察した方が良さそうです。