韓国大統領選挙まであと3日となり両者のマニュフェストは対照的・日韓関係は?
2022-03-06 カテゴリー:韓国Photo by Republic of Korea (licensed under CC BY-SA 2.0)
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韓国大統領選挙まであと僅か
韓国大統領選挙まであと3日となった。最新の世論調査では両者は拮抗している模様だ。
過去の大統領選挙では直前の世論調査で優位の候補者がそのまま選挙に勝ってきたという事実があるようだ。
選挙での一般論だが、投票率は上がれば良いわけではない。投票率が低ければ現政権に優位に働くという側面と、保守層に有利に働くという側面が在る。
投票率が上がれば普段は政治に興味を持たない層が政治に参加することとなり、現状変更という動機によるこれまでと違った票の内容になる。
浮動票を獲得した文在寅大統領
文在寅大統領は浮動票をいかに獲得するかを熱心にやっていた。それが最低賃金の値上げであり、フェミニスト運動だ。そして若年層と女性の浮動票の獲得に成功した。
結果は最悪の政策だったわけだが、2022年候補者のマニュフェストを見ると、対照的で悩ましい部分が多いような印象だ。
李在明氏は文在寅大統領の失策の修正が盛り込まれている。具体的な産業投資による雇用創出であったり、ソウルの地価高騰に対して都市機能の分散などが挙げられる。
一方尹錫悦氏は自由経済による投資の呼び込みと増加を掲げている。大きな政府による産業投資と雇用創出、小さな政府による市場資本の喚起という対照になっているように見える。
親中か親米か
外交・防衛分野については李在明氏は親中路線、尹錫悦氏は親米路線。サードの追加配備などにも言及している。
これは中国との三不の合意を破棄するという意味になる。これは決定的に中国と対立することを意味するが、中国依存度が強い韓国経済に対して中国は経済制裁と行う可能性が高い。
対日関係については李在明は特になし、尹錫悦氏は日本の謝罪と賠償を求めている。日韓関係を直ちに修復するという考えではなく、日韓関係は日米関係の中に包括されて行くということなのだろうか。
いずれにしても右派が勝利した方が日本側からすれば将来的な交渉の余地は生まれることになるでしょう。しかし、慰安婦問題で謝罪と賠償を求めた段階で再び日韓関係は終わるでしょう。
POINT
どちらの候補が勝っても日韓関係についてはあまり期待はできないようです。