ウォン安が止まらない No Japan運動は国内製品を買おう運動 財閥経済なら何も変わらない

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為替変動に脆弱な韓国の産業構造

韓国の貿易依存度のGDP比はサービス業を含めると７０%を超えると言われている。内需が少なく外貨の影響を直接的に受けるということになる。外需を得ても国内で循環せず国外に流れていく。

購入契約を行ったものが支払い時にドルが５%上がってっていれば、５%の支払い増になる。為替上ドルに対し１,２００ウォンが危険水域と言われているが、ここ数日１,２００ウォン近辺を推移している。

大量購入の大量販売によりデフォルトが起きる

SAMSUNGなどの財閥企業は国際競争力を維持する為に部品の大量購入と大量生産を行うことで原価を抑え、低価格の大量販売をして競争力を得るというスタイルだ。

この場合は常に多額の債務を抱え、多額の返済を繰り返す形となり、その間に通貨価値が大きく変わった場合に問題が起きる。いわゆるデフォルトのリスクだ。

このような環境下でウォンの国際信用度は上がらず、現在日本の都市銀行の信用状によって韓国企業はドル建ての貿易が可能となっている。

１９９７年と２００８年の２回、韓国は通貨危機を迎えている。１０年以内に２度も通貨危機を迎える国は無いだろう。それほどまでに韓国の産業形態は脆弱性をはらんでおり、簡単に言えば自国通貨の能力を完全に超えた貿易をやっているのだ。

文在寅大統領が何をしたいのかを考えると、本音は社会主義化をし通貨統制を行い、ウォンの価値を一定化することだろう。不買運動は裏を返せば国内品を買いましょうというキャンペーンであり、それが内需を成長させるとでも考えているのだろうか。

財閥企業以外は成長できない

内需が拡大しない理由に財閥企業の存在が在る。財閥企業が韓国経済を牽引している役割は重要だが、反面財閥企業に投資が集中し、それ以外の産業が伸びないということだ。

財閥企業が手掛けているビジネス以外で韓国で世界的に成長する企業がどのように生まれるだろうか。それは投資を得ずに自己資金で行うしかない。

不買運動は根本的に何も解決しない

不買運動などをやってもこの構造は変わらない。為替操作国として自由主義経済圏から離脱したとしても変わらない。

内需の育成の為に国が舵を切り、どのような分野の産業の国内中小企業の育成の為にいかに投資を呼び込むかが必要だ。不買運動をすれば国内企業の売り上げが伸びる訳ではない。