「南北分断問題」と金九が目指した未来 - 李在明氏の主張は実現不能な仮説
2021-11-17 カテゴリー:韓国Photo by Unknown author (licensed under CC0 1.0)
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あり得ない仮説を唱える李在明氏
韓国の共に民主党の文在寅大統領や李在明氏は金九という人物を最も尊敬している政治家として挙げる。金九とは大韓民国臨時政府の大統領を務めた人物で、戦後の南北の米ソ信託統治の状態を否定し韓民族同士で半島統一を目指す構想を提起したものの、それは北朝鮮の金日成にも否定されアメリカからも否定されるような実現不可能なものだった。そして政争の末に米国に推された李承晩が大統領となり、その後金九は暗殺された。
南北分断は無かった?
李在明氏は先日米上院議員に対して、アメリカのせいで南北が分断されたといった発言をした。あの時金九の言う通りにしておけば朝鮮戦争も南北分断も無かったと言いたいのだろう。ただし、この「もし」を構成する根拠は全く存在しないのだ。当時この考えを支持する人間は国内外において居なかった。
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相手にされなかった金九
金九の考えは当時の環境の中で全く成果を生まなかった。これを前提にいかなる客観的事実も歴史上存在せず、在るのは70年以上前の建国以来の韓国と北朝鮮が在るだけだ。北朝鮮は金九の主張など意に介さず現在の北朝鮮を建国した。
現在でも相手にされない主張
つまりこの共に民主党政権のNo1とNo2が唱えている南北統一の根拠とは何かについて金九の主張まで遡るには論理的に壊滅している。彼らは親北、親中勢力として韓国国会の最大勢力となっている。現在でも北朝鮮にもアメリカにも、中国からですらその主張が全く評価されていないのだ。