自民党圧勝・憲法改正までの道
2021-11-02 カテゴリー:日本Photo by Alejandro Basombrio (licensed under CC BY-SA 4.0)
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改憲勢力が増加した衆議院選挙
今回の衆議院選挙で自民党が261、公明党が32で与党議席数が293となった。憲法改正については維新の会が41と躍進した。合計すると334であり、465議席に対して71.8%だから2/3を超える。
2017年の総選挙がこの3党で69.6%だから大枠で増加したことになる。憲法改正には衆議院の2/3、次に参議院の2/3が必要となる。参議院は現在62.8%と足りない。
安倍元首相は憲法改正を発議するかについて慎重な発言をしてきた。国民世論がまだ成熟していないため、様々な議論を国民に向けて提起していかなければならないとした。
衆議院、参議院で2/3、国民投票で過半数を得なければ憲法改正とはならない。国民投票で失敗したら次に発議することはハードルが大きく上がってしまうし、次はいつ発議できるか分からないのだ。
改憲までにしなければならないこと
自民党、公明党も憲法改正のついて同じ見解に立っていない。自民党は改憲派であり、公明党は加憲派だ。
今回維新の会が公明党を上回ったので、連立政権を維新の会に入れ替えたら良いという話をする人もいるが、自民党+維新の会では64.9%と僅かに足りない。しかも維新の会は憲法9条について明確な憲法改正案を作成していない。
自民党から提案があった場合は当然議論するとしている。維新の会は政権与党入りのカードとして9条改正案を留保しているとの見方もある。少なくとも3党の共通の憲法改正案を作成しなければ始まらない。
そして参議院は来年の夏に参議院選挙がある。改憲案の作成と、参議院選挙の動きが観察ポイントとなる。今回菅総理が退任したことと同じことが起凝る可能性がある。