大阪USJや丸亀正麺をV字回復させた森川毅は沖縄に次の奇跡を起こすのか

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台湾、琉球王国の流通は薩摩藩そして明治維新に繋がった

沖縄は琉球王国として歴史的に日本では無かった。日本語は世界的に独自の言語と言われ、同一言語体系を持つのが琉球だった。

明治維新の立役者となった薩摩藩は鎖国政策の中で台湾、琉球、そして鹿児島沖の離島を活用し多くの物産や武器を密輸入していた。この流通が薩長同盟が２６４年間続いた江戸幕府と戦う為の武器供給を支えることになる。

沖縄は日本に編入された後も様々な地政学的な理由から問題を抱えることになる。一つ目は沖縄上陸戦だ。太平洋戦争では日本本土は空襲による攻撃であったが、唯一上陸作戦が行われたのが沖縄だった。

空からの攻撃も過酷ではあるが、上陸作戦とは米兵が面前に立ち日本人と殺し合いをする現場であり、それは全く違う心理的な影響を与えた。

その後沖縄はアメリカ領になり日本に返還されたのは１９７２年であり、戦争終結から２７年後のことだ。沖縄ではアメリカ式に自動車は右側通行で左ハンドル。これは象徴的な例で様々なルールがアメリカ統治下によるものだった。

戦争終結から僅か１カ月で３,５００人以上の日本女性が米兵による強姦被害にあったとされる。１日に１６６人ということになる。

沖縄は有数の観光資源を持ち、日本では人気の観光スポットだ。ただしそれは国内旅行というレベルの話となる。太平洋に浮かぶハワイや、アンダマン海はタイのプーケット島、インドネシアのバリ島と比べるとどうだろうか。

沖縄は首都から最もっとも遠い行政区域であり、経済成長の恩恵も地政学的に最後尾になる。観光資源と沖縄米軍駐留による経済を頼りにしているが、最低賃金では日本で最下位となっている。

売り上げ低迷をしていた大阪USJをV字回復させ、困窮した丸亀正麺を一大ブランドに変貌させた日本のマーケターの森岡氏が沖縄にテーマパークを開設するようだ。それは２０２５年開業予定だ。

森岡氏は、沖縄の観光資源は伝えられていないなら無いものと同じだと断言する。沖縄で何が出現するのかが期待される。