東証時価総額が中国を上回りアジア首位復帰 - 中国投資からの離脱と日本の競争力に期待?
2024-01-17 カテゴリー:日本クリック応援よろしくお願いします。
再びアジア首位になった東証時価総額
東京証券取引所に上場する株式の合計時価総額が11日、中国の上海証券取引所を上回った。東証のアジア首位返り咲きは約3年半ぶりだそうだ。投資化の中国投資からの離脱とか、日本の競争力回復に対する期待など様々なことが言われている。そもそも中国やロシアという独裁国家に先進国が投資をした結果が今のおかしな国際情勢となっている。
世界の富を独占していたG7諸国
1973年当時G7はかつて世界のGDPの65%を締めていた。僅か7か国のGDPだ。これが世界の富の独占だとされ途上国の問題などが取りざたされた。当時世界は冷戦の時代でもあったが、冷戦自体というのは少なくとも今よりも優れた時代だった。共産主義諸国と資本主義諸国は経済的交流も政治的交流も閉ざされ、鉄のカーテンとよばれるバリアに遮られた。ロシアや中国は冷戦時代に戻してはいけないと訴えるが果たしてそうだろうか。世界で最も戦争が少なかった時代は冷戦時代だという見方もできる。
ソ連崩壊でバランスが変わる
ソ連崩壊後東欧諸国は次々と崩壊した。中国も解放改革路線を推進し開かれた国家を目指した。ベルリンの壁が崩壊して世界は熱狂し、緊張の時代が終わったと思ったわけだが、結果は全くそうならなかった。世界のバランスが失われたために局地的紛争が起こるようになった。冷戦時代にクローズアップされなかった問題が緊張が緩和されたことで露出した。など様々なことが言われるがそれはその通りだろうが、本質的には金の問題だと思っている。
世界資本が独裁国家に流入
冷戦崩壊で動き出したものが世界資本であり、いわるゆグローバリズムだ。SNSでは陰謀論としてグローバリストが取りざたされるが、担い手が誰であるかは興味が無い。問題は独裁国家に対するビジネスや投資が始まった時代が冷戦崩壊と考える事ができる。世界は共産主義が倒れれば民主主義に変わっていくと短絡的に考えたのだろうか。現在を見ても歴然としているのが、自国内市場を資本主義国家に可能な限度で解放し、富を独裁者が差配するという国家を何十年もかけて育てた。
投資には民主主義が条件
冷戦時代とは優れた時代だった。イデオロギーの元に世界が分断された時代であり合理的であり平和的だった。世界は再び民主主義国家と非民主主義国家の鉄のカーテンを作るべきだ。G7がどれだけの富を築こうが、気にする必要はもう無い。民主主義の国家形態を選択する国だけが民主主義国家の投資を受けることが出来る。独裁国家であり続ける以上、独裁国家同士の経済で生きれば良い。そのように考え直すべきだ。ただ太り我々を武器で脅す国家を成長させた時代への反省は在るだろう。