岸田総理は参拝見送り玉串料 - 日本の主権が及ばない場所それは靖国神社
2022-08-17 カテゴリー:日本Photo by googolnobunaga (licensed under CC BY SA 3.00)
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今年も靖国訪問は見送り
岸田総理は靖国神社への参拝を見送り、私費で玉串料を納めた。外国では靖国神社は日本国外に在ると思っている人すらいるようだ。何故ならば国のリーダーがその国内において足を踏み入れることができない公共の場所があることを想像しないからだ。
[戦後靖国参拝を行った現職総理大臣]
- 第43代 東久邇宮稔彦王
- 第44代 幣原喜重郎
- 第45代、第48-51代 吉田茂
- 第56-57代 岸信介
- 第58-60代 池田勇人
- 第61-63代 佐藤栄作
- 第64-65代 田中角栄
- 第66代 三木武夫
- 第67代 福田赳夫
- 第68-69代 大平正芳
- 第70代 鈴木善幸
- 第71-73代 中曽根康弘
- 第82-83代 橋本龍太郎
- 第87-89代 小泉純一郎
- 第90代、第96代 安倍晋三
現職の国家のリーダーが足を踏み入れられない場所?
台湾には習近平主席は訪問できるだろうか。できないのだろうか。そもそもできないのであればそこは中国ではないと普通に外部の人間は考えるはずだ。アメリカ国内の特定の場所に現職の大統領が足を踏み入れることができない。そこはアメリカの主権が及ばないエリアだと誰もが考えるだろう。
靖国神社は国境問題ではない
国境付近での領土問題を抱える地域及び島では国のリーダーが足を踏み入れない場所はある。日本で言えば竹島、尖閣諸島、北方領土などだ。しかし竹島には韓国の李明博元大統領は上陸しているし、択捉島にはロシアのメドベージェフ元首相が訪問している。彼らの目的はただ一つ、国家主権を主張することである。
100歩譲って日本の総理がこれらの地域を訪問しないのは国境紛争を避ける為という言い方ができるとしよう。しかし靖国神社は日本の首都東京の中にあるのだ。
歴史問題ではなく国家主権の侵害
靖国問題とは何かと議論する前に、これは日本の国家の主権下にあるという事実が曖昧になっていることこそが問題なのだ。つまり日本の首都にある公共施設への訪問について、現職のリーダーである総理大臣に対して他国が命令をし主権を制限しているのだ。靖国神社はそもそも日本国内の日本の宗教施設であり、誰が訪れても良いことになっている。
主権無くして歴史問題は成立しない
A級戦犯が祀られているから問題なのかどうかはそもそも他国が決めることではない。これも日本の国家としての主権下における日本の判断と言える。靖国神社が中国、もしくは韓国国内にある場合は別だろう。