日本が侵略したのはどの国か | 日本は欧州支配地域へ侵攻した | アジア解放と植民地政策
2023-11-01 カテゴリー:日本Photo by Frans Mendur (licensed under CC0 1.0)
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日本は欧米領を侵略した
日本の侵略戦争の側面について考えてみる場合、まず初めに朝鮮半島は下関条約により独立国家とし、併合条約による併合となったので、侵略には含まれない。台湾はこれも下関条約により正式に割譲されたため侵略に含まれない。東南アジア諸国は既に西洋の植民地であり施政権を持っていない。敢えて言うならば日本はイギリス、オランダ、フランス、ポルトガル、アメリカ領を侵略した。これをアジア侵略と呼ぶだろうか。そのように整理すれば敢えて侵略したとすれば施政権を辛うじて維持していた中国ということになる。
欧米植民政策と違う日本統治
それでは日本の目的は何であったかについてだが、植民統治による国力増加という意味で西洋植民地と変わらないと言えば、内実は違う。日本は限りなく人種差別的政策を取らず法整備を行い、最終的に東南アジア諸国は自分達の力で白人と戦って自国を守ることができるほどに成長した。戦争は国益と必ずリンクしていなければ作戦自体が意味がない。ということでこれらのことは常に日本の国益と関係がある。
明治維新後51年で世界の中心グループに
歴史的に考えた場合日本は明治維新を迎えるまで鎖国をしていた。新政府樹立から世界の大国と言われた清に勝利するまで僅か27年である。次にまたしても世界の大国と言われたロシアに勝利するまで37年である。次に第一次世界大戦で勝利し国際連盟の常任理事国になったのは1919年であるから日本は鎖国を行っていた蒸気機関を見たことも無い発展途上国から僅か51年で世界の中心のテーブルの椅子に座ったことになる。ここで日本から提案されたのが「人種差別撤廃法案」である。
迫りくる白人植民地政策
地図でアジアという広大なエリアを見たことが無い人はいないだろう。その上で400年という長い時間を掛けて白人海洋国家はアジア諸国を次々と植民地化して行った。日本はその最果ての東岸に浮かぶ島国である。日本の開国はこのような白人の動きと関係がある。広大なアジアというエリアの植民地化はすでに日本の手前まで迫っていた訳だ。
食い止める国が一つも無かったアジア
日本の維新と開国、産業革命と近代化のエネルギーとはまさにこのような世界規模の動きの中で爆発的に発生した。これだけ広大なアジアで多くの民族が暮らす地域の、一つの国でも、一つの民族でも団結して白人諸国と対峙するならば、こんな最果ての島国まで白人がやってくることは無い。白人の侵略を止める国々が1つでも存在すれば良い訳だが、残念ながらそんな国はアジアに一つも無かったのだ。
維新の拡大と安全保障体制
日本のアジア植民地政策はアジア有色人種の集団安全保障体制の構築と日本の維新の成果をアジアに広げることが主眼となっている。それは大東亜共同宣言を見れば明らかに記載され各国から参加した首脳が署名している。近視眼的に歴史を見た場合この時代を理解することはできない。
当たり前の話ではあるが、元慰安婦の話を何度聞いたとして、炭鉱現場を何度覗いたとしてもこの時代を理解したことにはならない。そこには歪な戦後の二国間の歴史認識を右往左往しているだけであり、世界史という観点からは程遠い。